毛穴が開いていると肌のキメが粗く見えますし、化粧ノリが悪くてイヤですよね。
でもその毛穴、ただ開いているのではなく「すり鉢毛穴」になっているのかもしれません。
40代になっても皮脂が多くてべたつくなと感じている、そんなお肌の方は要注意です。
皮脂の分泌が「すり鉢毛穴」を作ってしまっているのかもしれません。
すり鉢毛穴は、収れん化粧水で引き締めるだけじゃだめなんです。
正しいスキンケアと体の中からのケアが必要になってくるので、少々時間はかかりますが、少しでも毛穴を縮めていくためにがんばりましょう。
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すり鉢毛穴とは?出来てしまう原因
毛穴はきゅっと引き締まっていれば目立たないのですが、開いているとボツボツして見えますよね。これはただの「開き毛穴」です。
「すり鉢毛穴」とは、毛穴が開いた状態でそこからどんどん皮脂が分泌されことによって、肌の状態が悪化してしまった毛穴のことなんです。
すり鉢毛穴は角質細胞の増殖によってまわりが盛り上がっている
普通、肌というのは下から新しい肌が出来てどんどん上に上がってきます。これがターンオーバー(新陳代謝)です。
そして上にある角質細胞の核はなくなり平坦な形になって、レンガのように積み重なっている状態。これがキメの整った肌なんですね。
ところが皮脂が多い人は、核が残ったままの角質細胞が皮膚の表面に出てきてしまうため、そこだけ盛り上がったような状態になってしまう、ということが資生堂の研究によってわかりました。
皮脂が多いのは毛穴の周りですよね。毛穴の周りの皮膚の状態が悪化し、すり鉢状に陥没したような形になってしまう、これが「すり鉢毛穴」の正体なのです。
すり鉢毛穴のある人は不飽和脂肪酸が多い
すり鉢毛穴の多い人と、そうでない人を比べて見ると、すり鉢毛穴の多い人は、皮脂が多いことはもちろん、その皮脂の成分に占める不飽和脂肪酸の割合が多い、ということも分かりました。
不飽和脂肪酸は身体に良いとされる脂肪酸なので、積極的に食べている人も多いのではないかと思いますが、それがすり鉢毛穴の原因になっていたんです。
すり鉢毛穴を改善するための8つの方法
すり鉢毛穴は肌のへこんだところに陰が出来てしまうため、毛穴がとても目立つんです。
少しでも毛穴を引き締めるにはどうすればいいのか、これは少し時間がかかります。
1.不飽和脂肪酸の含まれた化粧品を使わない
日頃からオイル美容をおすすめしている私ですが、すり鉢毛穴のケアに関してだけは、不飽和脂肪酸が適していない、ということが分かっています。
ですから、すり鉢毛穴を何とかしたい!というときは、不飽和脂肪酸が多く含まれているオイルや化粧品は使わないことです。
不飽和脂肪酸が多く含まれるオイルとは、オリーブオイルとか、肌に良いオイルが多いので、悩ましいところなのですが。
2.クレンジングはミルクタイプがおすすめ
オイルタイプのクレンジングは皮脂を取りすぎます。
皮脂が出過ぎるすり鉢毛穴は、元は乾燥が原因で皮脂が出過ぎているのですから、皮脂を取りすぎてはいけません。
肌に優しい、ミルクタイプかクリームタイプのクレンジングを使うことをおすすめします。
3.洗顔は肌にやさしいものを
もう、40代にもなって、どうして思春期みたいに皮脂が出るの!と、洗浄力の強い洗顔料でゴシゴシ顔を洗っていませんか。
それは逆効果。もっと皮脂が出るようになってしまいます。
皮脂を抑えるためには、肌にやさしい洗顔料に変えましょう。赤ちゃんや敏感肌の人でも使える優しいものがおすすめです。
4.洗顔後、顔を放置しない!
洗顔した後や、お風呂から出た後、すぐにスキンケアしていますか?ここで放置すると瞬く間に肌は乾燥し、皮脂がどんどん出る原因になるのです。
お風呂から出たらまず化粧水!とにかく保湿!
何をおいてもスキンケアが一番です。
肌が湿っているうちに保湿をしてください。
5.あぶらとり紙を何度も使わない
よーじやのあぶらとり紙とか、金箔を作る時のあぶらとり紙とか、気持ちがいいくらい皮脂が取れて、油が取れなくなるまで何枚も使ってしまう、なんて人はいませんか。
私は昔そうでした。でもそれは、肌を乾燥させる、いけないことだったんです。
あぶらとり紙を使うなら1日1回まで。Tゾーンの、ほんとにべたついているところだけで十分です。
他は軽くティッシュを当てて皮脂を吸い取るだけで、余分な皮脂は十分取れます。
大事なのは「余分な」皮脂を取ることであって、必要なものまで取ってはいけないということです。
6.化粧直しには乳液を使う
肌は、朝いくら保湿をしても、どんどん乾燥してきます。
そのせいで、皮脂がどんどん出てメイクも崩れてくるのです。
メイクが崩れてしまったところに乳液を馴染ませて、ティッシュやコットンで抑えてファンデを落とします。
それから再度乳液を塗って保湿して、その上からパウダーファンデやルースパウダーで仕上げましょう。
これで、化粧直しと同時に保湿もできますよ。
7.タンパク質をしっかり摂る
肌を作るにはタンパク質が欠かせません。
しかし、肉は太る!と誤解していて、極端に肉や魚などのタンパク質を控えてしまう人がいます。
それだと肌のターンオーバーはますます乱れて、新しい角質細胞が作られません。
核の残った古い角質細胞がいつまでもとどまっていることがすり鉢毛穴の原因なのですから、ターンオーバーを促進して新しい肌を作っていかなくてはいけません。
そのためには、毎日タンパク質をしっかり取ることです。
肉はもちろん、魚や大豆製品を積極的に摂って、肌の新陳代謝を盛んにしましょう。
8.お肌のためには夜更かし厳禁
40代は一番睡眠時間が不足している年代ですが、キレイな肌を作るには、やっぱり良い睡眠が欠かせません。
せめて12時前には寝るようにしましょう。同じ睡眠時間でも、早寝早起きと遅寝遅起きでは身体の疲労度が違います。
私も以前は12時前に寝ることはなかったのですが、今では10時〜11時にはねて、朝は5時台に起きます。
早寝早起きをすることで疲れも取れ、肌の調子もすこぶる良いですよ。
成長ホルモンを分泌して健康な肌を作るためにも、夜更かしは厳禁です。
まとめ:すり鉢毛穴の改善には、まずは2〜3ヶ月頑張ってみよう
肌のターンオーバーは28日といわれますが、それは健康な20代の肌のこと。40代の肌が生まれ変わるには、その2〜3倍もの期間がかかります。
今から肌の状態を変えていこうと思ったら2〜3ヶ月はかかると思った方がいいです。
でも、それだけの期間ですり鉢毛穴が少しでも改善されるなら、ちょっと気をつけてみようと思いませんか。
スキンケアや食べ物など、毎日少しずつ変えていくだけで、肌は確実に変わります。まずは2〜3ヶ月頑張ってみませんか?
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